都市と建築のイメージ

リドリー・スコット監督『ブレードランナー』(1982年)のアジア的な汚れた未来都市イメージ

映画的建築/建築的映画作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 21回この商品を含むブログ (10件) を見る スコットの世界観はテクノ・オリエンタリズムを想起させる。これは欧米において未来テクノロ…

写真と文学: 何がイメージの価値を決めるのか作者: 塚本昌則出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2013/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る紀伊國屋書店の新刊平積みコーナーで目に止まり購入。 目次は以下の通り。 1. 文学の辺境――写真小説…

フランス革命期から19世紀初頭の都市における「回遊」「循環」「網目」

ピエール・ミュソ(Pierre Musso, 1950-):サン・シモンにおけるネットワーク(réseau)概念の研究(博士論文)から出発し、サン・シモンとサン・シモン主義の研究をはじめ、メディア論、テレコミュニケーション論、政治のメディア利用などを手掛ける。 Wiki…

「図書館」という空間

・ヴァールブルクの図書館:「良き隣人の法則」 ・ボルヘスの図書館 ・19世紀の図書館一般:書庫と閲覧室の分離。収納数の増大と図書分類法、機能主義。・今日の巨大アーカイヴズ(日本国立国会図書館、フランスのBnFなど):情報ネットワークによる検索シス…

本日は、白井秀和氏のルドゥ註釈で言及されていたJames Stevens Curlの著『The Egyptian Revival』を検分。 要は、ルドゥの(その奇矯さで有名な)建築図「ブザンソンの劇場への一瞥」が、アルベルティの肖像コイン(15世紀半ば制作)裏面に彫られた「翼を持…

東京国立近代美術館で今日が最終日だった小企画展、「都市の無意識」(http://www.momat.go.jp/Honkan/unconsciousness_of_the_city/)へ。 所蔵品のみを使った展示室1室分の規模だが、都市を表した/切り取った絵画・写真・映像を「アンダーグラウンド」、…

私のためのメモ:ユートピア都市の性愛

・性愛:『愛の新世界』(執筆から約150年後の1967年公刊、シモーヌ・ドゥヴー=オレスキエヴィッチ校訂)→本能の解放を肯定 c.f.従来の「ユートピア」構想:性愛とは厳格な倫理の下に厳密に管理されるべきもの。結婚・再生産と直結した性愛のみを肯定。 c.f.…

テクストの中の廃墟

人の目に触れうるものの中で、この荒れた僧院ほど悲しい光景を見せるものはない。もとの教会

日曜日、迷える自律神経たちをなだめながら、町田市立国際版画美術館で開催中の「空想の建築 ピラネージから野又穫」展へ。 2000年前後に、この手の「紙上建築」や「ヴァーチュアル・アーキテクチャー」を語る言説が溢れかえったこともあり(「未来都市の考…

こちらのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/baby-alone/20110618)とも関連する、ルドゥと国立土木学校(Ponts et Chaussés)との関係について。 ルドゥは1771年、ルイ15世より、ロレーヌとフランシュ=コンテ地方の製塩所監督官(commissaire aux salines)の…

18世紀の身体と性の管理

知への意志 (性の歴史)作者: ミシェル・フーコー,渡辺守章,Michel Foucault出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/09/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 69回この商品を含むブログ (97件) を見る 18世紀における権力の技術にとって大きな新しい様相の一…

群馬県立近代美術館で開催中の「破壊された都市の肖像――ゲルニカ、ロッテルダム、東京…」展へ。展示されているのは、戦争で破壊された都市や人間を表す、もしくは連想させる作品群。ピカソ、ミロ、ヴォルス、福沢一郎、ザッキン、マッタ、瀧口修造、川俣正、…

書物としての都市都市としての書物 (1982年)作者: 清水徹出版社/メーカー: 集英社発売日: 1982/04メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る「都市と書物とは、たがいに暗喩たりうるのではないか」から始まる、学術的エッセー。様々な雑誌に掲載された論…

建築の皮膚と衣裳をめぐって

[rakuten:book:12185681:detail]衣裳と建築の共振性を、同時代の建築とファッションの動向から論じた書。ヴァーグナー、ロース、ル・コルビュジエらは当然のように登場する。 一部分(Deep Skin)のみ邦訳が『10+1』のバックナンバーに収録されているらしい…

ゼロ地点としての廃墟

ノスタルジーやメランコリーという「意味」のべったりと付着した「廃墟」ではなくて、かといって「表象不可能」と言われるほどの暴力や破壊や死の記憶が染み付いた場所としての廃墟でもない、建築という存在が解体される、あるいはゼロへと移行していくプロ…

記憶劇場/図書館/ミュージアム(講義のためのメモ)

アビ・ヴァールブルクの文化科学図書館(ロンドン大学ウォーバーグ研究所の母体) 「文庫の中にヴァールブルクは巣網の中の蜘蛛のように座っていた」(カール・ゲオルク・ハイゼ) ・「良き隣人の法則」 ・閲覧室兼ホールを楕円形にする:両極性、ケプラーに…

政治の美学―権力と表象作者: 田中純出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (26件) を見る・ムッソリーニ政権下のプロパガンダとして、「イタリア的」な「国民的英雄」の称揚が進…

ヴァラッロのサクロ・モンテ

聖書に記述された「聖なる場」を日常の現実空間において再現・再体験する試みが、15〜16世紀には盛んとなった。(この辺りの話は、フリブールで行われたワークショップでの、最初の発表者も触れていたような。枕にあった、バナナの横断面に磔刑のキリストの…

今日は写真美術館で開催中の恵比寿映像祭「映像のフィジカル」へ。 水蒸気で曇った窓越しの光景を映すヴァルメルダム《イン・ザ・ディスタンス》、高速で切り替わるモンタージュの、残像が構図と主題によって次の映像と連動していくルーフ《すばしこい茶色の…

1月10日に開催されたUTCPワークショップ「ピラネージの建築空間を遊歩する:『幻想の牢獄』3D映像化の試み」のブログ報告をアップしました。 http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2012/01/post-507/

サラサーテの盤―内田百けん集成〈4〉 (ちくま文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/01/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 23回この商品を含むブログ (41件) を見るとある寄稿論文で、博士課程1年目の頃に考えていた「近代日本の文…

死都ブリュージュ (岩波文庫)作者: G.ローデンバック,窪田般弥出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1988/03/16メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (20件) を見る原文:http://books.google.co.jp/books?id=4FfsDI5QFUUC&lpg=PA1&hl=j…

韓国の雑誌『PLATFORM asia culture review』No.31(Jan/Feb,2012)に、「メタボリズムの未来都市」展レビューを寄稿いたしました。韓国のカルチャーシーンへの紹介記事ということもあり、ごくごく一般的なメタボリズムの解説と、森美術館で行われた展覧会の趣…

UTCPワークショップのお知らせ 「ピラネージの建築空間を遊歩する――『幻想の牢獄』3D映像化の試み」 2012年1月10日(火)17:30–19:00 東京大学駒場キャンパス、18号館1階、メディア・ラボ2 (キャンパスマップ:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_…

思考の屑篭

書物としての建築物 ユゴーによる長篇『ノートルダム・ド・パリ』は、建築物の表面に刻まれた文字の描写から始まる。 ◇引用開始 五、六年まえのことだが、この物語の作者がノートル=ダム大聖堂を訪れたとき――いや、さぐりまわったときと言ったほうがいいか…

近代都市パリの誕生---鉄道・メトロ時代の熱狂 (河出ブックス)作者: 北河大次郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/06/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (12件) を見る「近代都市パリ」の形成史に関…

「土居義岳のリハビリ建築ブログ」上に記載された、磯崎=浅田対談の抜粋。リスボン大震災がもたらしたものについての言及もあり。 http://patamax.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/any1991-2008-16.html

時間・欲望・恐怖―歴史学と感覚の人類学作者: アラン・コルバン,小倉孝誠出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 1993/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る時間、家事労働、衛生と性といったものが、19世紀のフランス…

シェフィールドで開催された7th Annual AHRA (Architectural Humanities Research Association) Research Student Symposiumにて口頭発表するため、10月20日から27日までイギリスに滞在。学会を終えた23日以降は、ロンドンに。新古典主義期の建築を見物した…

シンポジウムのお知らせ

私の企画によるシンポジウムが、いよいよ開催の運びとなりました。ぜひご来場ください。 ■シンポジウム「建築保存の現在」 【趣旨】 近年とみに、歴史的建造物を様々な形で「保存」する試みが盛んとなっている。 その形式は、現状そのままの「保存」から、ア…