展覧会

秋雨の降る中、上京していた母と共に国立西洋美術館の松方コレクション展へ。松方幸次郎の経営していた川崎造船所の経営破綻に伴う作品の散逸や、ロンドンの保管倉庫の火災による焼失などで、コレクションの全容は不明とされてきたけれども、2016年にロンド…

国立新美術館の「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」展内覧会へ。https://www.nact.jp/exhibition_special/2019/gendai2019/ 邦題にある「文学」より、英題「Image Narratives」の「ナラティヴ」、あるいは子供向けミニガイドにある「物語」という語の…

六本木でほぼ同時期に開催されている、「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime」展(国立新美術館)と、「塩田千春展:魂がふるえる」(森美術館)へ。 クリスチャン・ボルタンスキーは、初期の「クリスチャン・Cの衣服」や「モニュメント」シリーズ、の、…

出張報告より 6月8日(土)9:00〜:自宅最寄り駅より出発、13:00過ぎに最初の目的地である京都大学総合博物館に到着。13:00〜15:00:「タイムライン:時間に触れるためのいくつかの方法」展を見学、たまたま開催中であった展覧会関連のシンポジウムの一部(…

ゴールデン・ウィークもそろそろ終わりが見え始めた頃、アーツ千代田で開催中のシド・ミード展に行ってきた。https://sydmead.skyfall.me そのうち(いつ?)書こうと思っているのが、日本の1980年代サブカルチャーにおける廃墟モティーフの話なので、映画『…

渋谷区立松濤美術館の「終わりの向こうへ:廃墟の美術史」展へ。普段複製で見慣れた廃墟画の実物の筆跡や細部をじっくり検分できたのと、日本の洋画家壇で1930年代に専ら古代ローマ風の廃墟ブームがあったと知れたのが良かった。明治期の古代ギリシア・ロー…

東京都写真美術館の「建築×写真 ここのみに在る光」展へ。収蔵品から構成した企画展とのことだが、写真が捉えた建築、写真のみが捉えうる建築について思考を促す、佳作の展示であった。 冒頭に展示されているダゲレオタイプが鏡面のように反射することに驚く…

資生堂ギャラリーまで、「Frida is 石内都展」(http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/)へ。フリーダ・カーロの自邸に遺言により仕舞われていた、彼女の衣服や靴や化粧品、日記といった日用の遺品を、石内都氏が写したもの。2013年のパリ・フォ…

立秋を過ぎたとは思えない、陽射しが熱した油のような日、神奈川県立近代美術館葉山館で開催中の「クエイ兄弟:ファントム・ミュージアム展」(http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2016/quaybrothers/index.html)へ。点数では静止画のパ…

無事にソウルでの国際美学会から無事に帰国。成績登録期限が1週間後と気忙しいスケジュールだが、なにか「一息ついた」感じが欲しくて、国立新美術館のルノワール展(http://renoir.exhn.jp)へ。 複製されたイメージでよく知られている画家だが(むしろだか…

締切仕事2本が未だ終わっていないけれど、よく晴れた冬の日の今日はワタリウム美術館の「磯崎新 12×5=60」展(http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html)、それからトラウマリスで開催中の「片山真理展 You're Mine」(http://traumaris.jp/space/)…

そごう美術館(そごう横浜店6F)で開催中の「SIMON DOLL 四谷シモン」展に、漸く足を運ぶ。ずっと見たいと思っていた、氏の全活動年代を通した人形作品の数々と対面する。写真で見たのでは分からないディテールやマチエールまで具に観察できて、色々と新鮮な…

最終日の三連休は混みそうなので、金曜日の内に国立西洋美術館のル・コルビュジエ展へ。画家としてのル・コルビュジエの造形がじっくり見られる展示。「ル・コルビュジエ以前のル・コルビュジエ」とでも言おうか。彼らの絵はピカソやレジェによく似ていると…

国立新美術館のアンドレア・グルスキー展(http://gursky.jp/)とアメリカン・ポップ・アート展(http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/american_pop_art/index.html)へ。 グルスキー展はartscapeに掲載された展評(http://artscape.jp/focus/100892…

ワタリウム美術館で開催中の寺山修司展「ノック」(http://www.watarium.co.jp/exhibition/1307terayama/)へ。寺山というと、今となってはあまりにも「ある種の紋切り型」として消費されてしまっている人物だが、中学生時代の学級新聞から後年の様々な舞台…

東京国立近代美術館で今日が最終日だった小企画展、「都市の無意識」(http://www.momat.go.jp/Honkan/unconsciousness_of_the_city/)へ。 所蔵品のみを使った展示室1室分の規模だが、都市を表した/切り取った絵画・写真・映像を「アンダーグラウンド」、…

夕方から三菱一号館美術館のエドワード・バーン=ジョーンズ展(http://mimt.jp/bj/)へ。 私にとっては、「知的な分析や批評をしやすい(「問い」を立てやすい)」タイプの芸術家と、「幼心にとって好き」なタイプとがあるのだが、バーン=ジョーンズは後者で…

東急Bunkamuraで開催中のクライドルフ展(http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_kreidolf.html)へ。小さな花や昆虫たちが擬人化されて、彼らなりの小さな世界で、様々な儀礼や社交を繰り広げつつ生きている。いつの間にか自分自身を追放してし…

今日は写真美術館で開催中の恵比寿映像祭「映像のフィジカル」へ。 水蒸気で曇った窓越しの光景を映すヴァルメルダム《イン・ザ・ディスタンス》、高速で切り替わるモンタージュの、残像が構図と主題によって次の映像と連動していくルーフ《すばしこい茶色の…

東京都現代美術館で開催中の「トランスフォーメーション」展に行ってきた。他なる存在への生成変化、というコンセプト自体は既に頻出ではあるが、身体の内と外、男性と女性、動物と人間、モノと人体との「間」、その「往還」や「融合」について考えを進める…

横浜美術館で開催中(12月31日まで)のドガ展のレビューを、artscapeの「フォーカス」欄に寄稿いたしました。 http://artscape.jp/focus/1224725_1635.htmlこのレビュー執筆のために読んだポール・ヴァレリーの『ドガ ダンス デッサン』が素晴らしい面白さで…

タマラ・ド・レンピッカ展

埼玉県立近代美術館 「小村雪岱とその時代」展 最終日にいそいそと。

蜂の巣状に連なる幾つもの夢のなかで、歪められた記憶の断片を拾った。 冷たい雨の降る日、神保町と銀座を散策。 古本屋街でポー『盗まれた手紙』(国書刊行会から出ている変型版で、装幀が美しい)、澁澤龍彦『黒魔術の手帳』、ユイスマンス『腐爛の華』、…

太陽が少しずつ回復しつつある日の午後、「ウィリアム・ケントリッジ――歩きながら歴史を考える」展(東京国立近代美術館)へ。寡聞ゆえに初めて名前を聞くアーティストだったが、この展覧会も面白かった。今年は展覧会との出会いに恵まれているかもしれない…

ラグジュアリー展とレベッカ・ホルン展(ともに都立現代美術館)に行ってきた。 ラグジュアリー展は、校外実習とおぼしき服飾専門学校生の集団で、大入り満員。学生と引率の教員のやり取りが面白くて、こっそりと耳をそばだててしまう。ロココ時代の過剰に膨…

森美術館で開催中の「医学と芸術」展へ。医学史や身体表象の歴史について、なにか体系だった知識を提示するというよりも、時代や地域によって多種多様ながら共通項もある身体観を、いくつかのテーマ設定の下に布置してみせたという感じの展覧会。医学そのも…

国宝 土偶展(東京国立博物館) 大英博物館で開催されたエキシビションの帰国展示。一つの展示室内に70点弱の展示品という、比較的こじんまりとしたものだが、土偶の地域・年代毎のヴァリエーションや、土偶と近縁関係にあると思われる造形表現をも辿ること…

鏑木清方

清方ノスタルジア(サントリー美術館) 招待券を頂いたこともあり、久々にミッドタウンに足を運ぶ。若描きから晩年まで、帝展出品作からグラフィックデザインや新聞・雑誌のイラストレーションまで、清方の作品を辿り、ところどころで参照項として、江戸時代…

THEハプスブルク展(国立新美術館) http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/habsburg.html ハプスブルク家の人々の肖像、彼らが蒐集したヨーロッパの名画の数々、それから国交締結時に明治天皇からオーストリア・ハンガリー二重帝国に送られた日本…