2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Envisioning the Past: Archeology and the Image (New Interventions in Art History) Sam Smiles (編集), Stephanie Moser (編集) 言語:英語 ハードカバー: 246 p 出版社: Malden, Oxford & Victoria: Blackwell Publishing ISBN: 1405111518 刊行:2005/…

伝記作者ビアンコーニについて。

Bianconi, Giovanni Lodovico, Bologna1717-Perugia1781, 医者・科学者・美術史家。 1753年にラファエロの『聖母子』をドレスデン絵画館のために購入する。メングスやピラネージのモノグラフィー、古遺物研究についての研究書を著す。 Elogio storico del Ca…

やなぎみわ「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」展(原美術館〜11月6日) 古くからの伝承や童話の場面を、老女とのキマイラのような身体を持つ少女たち(実際には特殊メイクと仮面を用いている)が演じた、モノクロームの写真と動画の世界。 少女…

絵画史・建築史のみならず、考古学や「科学」、啓蒙思想の中でのピラネージの位置付け。 同時代(18世紀)の「教化のためのイメージ」群(解剖図など)との比較 碑文研究の伝統との接続。 「考古学的復元」という発想の誕生(現状の描写でも未来的な(あるい…

『チャールモント卿への弁明書』タイトルページ第1刷銘文 "NEC MI AVRVM POSCO NEC MI PRETIVM DEDERITIS ENNIVS" ローマ叙事詩の父と称せられるエニウス(Quintus Ennius,239-169? B.C.) がピュロス王(318?-272B.C.)に向けて謳ったという以下の詩文の一節…

ユートピアを巡る思想

ユートピアの系譜―理想の都市とは何か作者: ルイスマンフォード,Lewis Mumford,関裕三郎出版社/メーカー: 新泉社発売日: 2000/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見るプラトンの『国家』から、トマス・モアの『ユー…

ヴァレリーの「人と貝殻」絡みで貝殻の博物絵を探していて見つけたサイト。 カナダのMcGill大学で美術史を専攻するGilles Thibault氏の、博論用メモらしい。 Cabinet de curiosites 「驚異の陳列室」や博物学に関する図版が豊富。内容は概括的・通史的。

最近読んだ本

自分の研究の対象や方向性は、何らアクチュアルなものへの問題意識を持たずとも可能であるし、さらにはメタなきベタの次元でやろうと思えばやれてしまう。(ただ黙々とデータベース作るだけみたいな。)だから最近は焦るあまり、奇妙な選択の読書が多い。カ…

ある芸術作品やその作者を取り巻く「社会的背景」や「社会的コンテクスト」の探究を標榜する美術史研究は多い。ただ、自分はそういった研究(の一部)が有している、前提条件への無邪気さというか素朴さに、漠然とした違和感を抱いていた。既にディディ=ユベ…

テンプラスワンNo.40好評発売中。 自分もさりげなく寄稿しています。 テカテカしながらご一読ください。(テンプラだから。)

「プラート美術の至宝」展(損保ジャパン東郷青児美術館)と「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第4部 混沌」展(東京都写真美術館)に足を運ぶ。☆☆☆プラートはフィレンツェ近郊の小都市。フラ・フィリッポ・リッピを中心に、14世紀から18世紀まで…

表象文化論学会設立プレイベントとしてのシンポジウム・研究発表会が、11月19・20日に開催されます。詳細はこちらにあります。人文科学の「危機」や「閉塞」や「終焉」が声高に叫ばれつつも、結局は旧態依然・因循姑息に収斂しがちな現状において、組織やデ…

展覧会カタログ:La Fabbrica del pensiero: Dall'arte della memoria alle neuroscienze,Electa, 1989. 記憶術について、古代から現代までを総括した展覧会のカタログ。 amazon.ukでの検索結果→ NACSISや美術図書館横断検索には、所蔵情報なし。

アートブックガイド1995〓2005 現代美術を理解するための100冊1 2