2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

西欧近代とエロティシズム

オルガスムの歴史作者: ロベールミュッシャンブレ,Robert Muchembled,山本規雄出版社/メーカー: 作品社発売日: 2006/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (8件) を見るミュッシャンブレは「心性mentalitéの歴史学」畑の歴史家。…

古典主義時代の性的情念

渡辺守章によれば、ラシーヌの独創は性的な「情念」を悲劇中の人物の中心に据えたことにある。サドのように露骨に「性」がその名で呼ばれることはないが、諸々の情念(政治権力に向かうものですら)が性的な根をもっていると渡辺は指摘する。そして、演劇に…

建築の観相学

この日の日記(http://d.hatena.ne.jp/baby-alone/20100326)で触れた、等角投射図法と人間の表情とを重ね合わせた図面、作者のHumbert de Supervilleについて調べてみたら、他にもいろいろと面白い「建築の観相学」を展開しているらしいことが分かった。 彼…

思考の屑篭

類似は外徴なしには存在しない。[…]相似の知は、これら外徴の摘出と解読にもとづく。[…]外徴の体系は可視的なものと不可視的なものとの関係を逆転させる。類似は、世界の深みにあって物を可視的ならしめていたものの、不可視的形式にほかならなかった。…

シャルル・ル・ブランによる観相学を建築理論に導入したニコラ・ル・カミュ・ド・メジエール(Nicolas Le Camus de Mézières)のLe génie de l'architecture, ou l'analogie de cet art avec nos sensationsも、Google Bookに捕捉されているのを発見。目次ペ…

ナビ派に関するセミナーのお知らせ

東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP) 中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」主催 セミナー「ナビ派の再発見――美術史と趣味の変遷」2010年5月26日(水) 17:00–19:00 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション·…

フランチェスコ・ミリツィア(Francesco Milizia)の『市民建築の原理(Principi di architettura civile)』(1785年)が、Google Books上にアップロードされているのを発見。 http://books.google.co.jp/books?id=NWoOAAAAQAAJ 日本の大学図書館では京大の…