空間イメージ

Au château d’Argol シルトの岸辺 (岩波文庫) 作者:ジュリアン・グラック 発売日: 2014/02/15 メディア: 文庫 アルゴールの城にて (岩波文庫) 作者:ジュリアン・グラック 発売日: 2014/01/17 メディア: 文庫 最近、ジュリアン・グラックによるテクストの「建…

昨年度・今年度と、新入生向け宿泊セミナーの企画担当として、講義共通テーマの設定に関わった。事前指導用に作成し学生に配布した「講義テーマの趣旨」は、私自身の関心を再確認するものでもあるので、メモランダムとしてこちらに。 2017年度日本文学文化セ…

ストローブ=ユイレを考え(続け)る

シネマ2*時間イメージ (叢書・ウニベルシタス)作者: ジルドゥルーズ,宇野邦一,江澤健一郎,岡村民夫,石原陽一郎,大原理志出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2006/11/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 125回この商品を含むブログ (77件) を見るド…

最近観た映画メモ:デヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』2006年 夢から醒めたはずが、次々と別の夢へと滑り落ちていくかのような、「劇中劇」というメタ構造の枠が溶解してしまったような作品。クリストファー・ノーラン『インセプション』の厳密で…

ディドロやグーシエにとっては、また、アンシクロペディスト一般にとっては、世界は全く解読が可能な、開かれた大きな書物なのだ。その書物がそれ以前に「解読され」なかったのは、あまりにも多くの偏見から書物が「開かれる」のを妨げられていたからであり…

集合住宅という場

異邦人 (新潮文庫)作者: カミュ,窪田啓作出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1963/07/02メディア: ペーパーバック購入: 21人 クリック: 167回この商品を含むブログ (412件) を見るここに登場する空間は、ほぼ二種類に分けられる。絶対的開放空間であり、決定的…

十八世紀の恐怖―言説・表象・実践 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャックベールシュトルド,ミシェルポレ,Jacques Berchtold,Michel Porret,飯野和夫,中島ひかる,田所光男出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2003/12メディア: 単行本 クリック: 19回この…

映画的経験としての列車からの眺め

そのとき窓ガラスの枠のなかにあらわれた黒い小さな林の上に、えぐられたようにくぼんだ雲が見えた。やわらかいうぶ毛を思わせるその雲のバラ色の部分は、そこに固定され、生命を失って、まるでそれを吸収した鳥の翼の羽毛を彩るバラ色か、あるいは画家の風…

1月10日に開催されたUTCPワークショップ「ピラネージの建築空間を遊歩する:『幻想の牢獄』3D映像化の試み」のブログ報告をアップしました。 http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2012/01/post-507/

miniature

様々な場所で撮り貯めた「縮小された世界」のイメージを、一つのフォルダに纏めてみた。 http://f.hatena.ne.jp/baby-alone/miniatures/ 上に掲げた写真2枚は、パリのカルナヴァレ美術館に展示されていたジオラマ。偶然にも、本城直季氏のsmall planetシリー…

未来のアリス

YouTubeを渉猟していて、面白いフレグランスのCMを何本か見つけた。シンデレラや不思議の国のアリスといった少女的なメルヘンを、妖艶で蠱惑的な大人の女性で演じ直す趣向。空間の構成も、都市の中に開いた幻想空間という感じだ。近未来的で無機質なのにファ…

カンヴァセーションピースとシアトリカリティ

Peter Greenaway監督のLa ronde de nuit(Nightwatching邦題レンブラントの夜景)を見てきた(といっても、もう2週間以上も前の話だ)。『夜警』の製作背景を中心に、画家レンブラントの生涯を描いたもの。 最初の場面は、劇場の舞台と思しき空間の中央に設…

聖なる空間と透視図法

Daniel Arasse, L'Annonciation italienne: Une histoire de perspective, Paris: Hazan, 1999. Amazon.frのページ:http://s-url.jp?12323 『受胎告知』のテーマを、その出来事が起こる空間の表象形式(透視図法)という観点から分析したもの。

場所の現象学―没場所性を越えて (ちくま学芸文庫)作者: エドワードレルフ,Edward Relph,高野岳彦,石山美也子,阿部隆出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1999/03/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 66回この商品を含むブログ (26件) を見るAmazon.co.jpから…

『サンセット大通り』ビリー・ワイルダー監督、1950年(goo映画)いまや忘れ去られたサイレント時代の映画スターの、過去の栄光への妄執を、老いの見えはじめたグロリア・スワンソン(彼女自身もサイレント時代に活躍)が演ずる。このフィルムの供給元でもある…

Sven Sandstroem, Levels of unreality : Studies in structure and construction in italian mural paintings during the Renaissance, Almqvist & Wiksells Boktryckeri, 1963. 絵画内空間における「現実らしさ」の諸レベルについて。ならびに絵画内空間と…

島本浣「<風景>と<眺め>」『藝術論究』第17〓18編、帝塚山学院大学、1990〓91年。→18世紀フランス絵画におけるpaysageとvueの概念についての論考。

「郷土」というイデオロギー

ふと心惹かれた画家、オットーネ・ロザイ(Ottone Rosai)。ストラパエーゼ(郷土派:1920年代にイタリアで勃興した、地方小都市や田舎の伝統を礼賛する文化運動)の担い手に分類されているようだけれども、彼が描くのは、センチメンタルなだけの牧歌的風景で…