2023-01-01から1年間の記事一覧
シュルレアリストのパリ・ガイド 作者:松本完治 エディション・イレーヌ Amazon アンドレ・ブルトンは、[…]パリの街路における偶然の出会い、いわゆる客観的偶然が起こり得る雰囲気のようなものを《偶発的なものの息づかい=Le vent de l'éventuel》と巧み…
夜間の彷徨は、世界がその力を弱め、遠ざかってゆく時にさまよい歩く性癖は、さらには夜間に実直に営まねばならぬような職業すら、猜疑を呼び起すものである。眼を開けたまま眠ることは、ひとつの異例であって、象徴的な意味では、共通の意識が認容しない底…
転生するモード—デジタル時代のファッション (叢書セミオトポス) 新曜社 Amazon 宮川淳子はファッション誌は十八世紀フランスにはじまると述べているが、日本で小袖雛形本が出版されるのは十七世紀のことだ。小袖雛形本を雑誌や定期刊行物といっていいかどう…
2023年7月8日(土)・9日(日)に開催される表象文化論学会第17回大会(東京大学駒場キャンパス)にて、「「ままならない身体」をめぐる思考と実践」と題したパネルを実施します(小澤は企画と当日の司会を務めます)。一部に来場者参加型のワークショップも…
シーレとロダンの連関に最初に着目したのはウェルナー・ホフマンであろうが[…]はじめてムードンのロダンのアトリエを訪れたときの、ガラスのケースに収められていた人体の断片のかずかずが唐突に視界に飛び込んできたのは、強い衝撃だった。肉体の細分化、…