2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

田中純「建築と文字――アレゴリー的試論――」磯崎新・岡崎乾二郎監修『漢字と建築』、INAX出版、2003年、200〜217頁. 文字こそは極めつけのアレゴリーにほかならない。なぜなら、イメージと言語的意味作用との間の深淵に沈潜するのがアレゴリー的記号の特徴で…

Who's got the new boy gender?

先月半ば、知人の知人がアイルランド出身の男性と結婚した、という噂話を耳にして、唐突にアイルランド系ブリティッシュ・ボーイであるところのGeorge Alan O'Dowd氏のことを思い出し、久々にYou Tubeで「Karma Chameleon」のPVを見たら自分内限定でボーイ・…

corps morcelé(断片化した身体)

The Body in Pieces: The Fragment As a Metaphor of Modernity (The Walter Neurath Memorial Lectures, Number 26)作者: Linda Nochlin出版社/メーカー: Thames & Hudson発売日: 2001/10メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブ…

夜にはキャンパス内のホールで、クロード・ランズマンのフィルム上映と、ご本人を招聘してのディスカッションがあった。上映されたのは、「Sobibor, 14 octobre 1943, 16 heures(ソビボル、1943年10月14日午後4時)」。「絶滅収容所」と呼ばれたソビボルか…

美術の中の身体

図書館の書架の間を遊歩しているときに見つけた2冊。(ともに、日本の大学図書館には所蔵なし。) http://www.amazon.fr/dp/287749019X/ Michel Lemire, Artistes et mortels, Bourges: Chabaud, 1990. A4版450ページに及ぶカタログ的書物。この分野に関して…

ペドロ・アルモドバル『LOS ABRAZOS ROTOS』(仏題は「Étreintes brisées」、英語圏では「Broken enbraces」と訳されている)を観てきた。気付いたことをいくつか。 「映画を撮ること」と「過去を語ること」が映画内で作り出すメタ構造 説明的に用いられる「…

顔―表層―皮膚―被服―捲れ 写真はVisageのSteve Strange。 Un homme … montre de la peur lorsqu'il se tourne pour se cacher(casser).

日焼けの文化史

こちらも先輩に教えて頂いたもの。2008年に2冊も刊行されているということは、最近の文化史研究で流行のテーマなのだろうか? http://www.amazon.fr/dp/2804801454 Pascal Ory, L'invention du bronzage : Essai d'une histoire culturelle, Editions Comple…

ユートピアと言語

ユートピア旅行記関連で参考になりそうな書籍をいくつか教えて頂いた。空想旅行の修辞学―『ガリヴァー旅行記』論作者: 四方田犬彦出版社/メーカー: 七月堂発売日: 1996/06メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る『ガリバー旅行記…

お知らせ

表象文化論学会第4回大会(2009年7月4日(土)・5日(日)於:京都造形芸術大学・瓜生山キャンパス)のプログラムが公開されました。私も、5日の午前中に発表を行います。ぜひご来場ください。 ■7月4日(土)京都造形芸術大学・瓜生山キャンパス・春秋座 第…

切断の時代―20世紀におけるコラージュの美学と歴史作者: 河本真理出版社/メーカー: ブリュッケ発売日: 2007/01/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (14件) を見る自分の研究にとって示唆になりそうな部分を抜き書き。 【鏡】 それでは、…