2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Ecole normale supérieure - Archives:フランスの高等師範学校(École normale supérieure)のレクチャーがオンラインで公開されている。例えばこちらは、ジャン=リュック・ナンシーによる"Les différences parallèles. Deleuze et Derrida, avec une coda …

ミシェル・レリスとピエール・クロソウスキーにおけるテクストとイメージについての研究発表を聞く。発表者はバタイユ周辺の文学者を研究している方で、分析もレリスにおけるエクリチュールの問題に集中していたが、「エクフラシス」や「情念定型」など、自…

近刊情報

Akira Mizuta Lippit(リピット水田尭) Atomic Light (Shadow Optics), Minneapolis: Minnesota UP.(Amazon.comのページ) 「Avisuality――可視性と破壊力」と題された氏の講演が、とても面白かったので。講演内容は、第二次大戦(原爆投下)後の日本映画に…

面白そうな展覧会情報

Mélancholie: Génie et folie en Occident(グランパレ ナショナルギャラリー〜06年1月16日) 展覧会カタログの内容紹介(こちら)のページに、英語による詳細情報がある。西洋の美術における「メランコリー」の表象を辿ったものらしい。 Hors cadre(同上〜…

一度お会いしてみたいと思っていた方々と実際にお話できる機会が、昨年から立て続けにあって、巡り会いの運命とは不思議なものだと思う。関心の重なる既存領域が多い分、どこに身を置いても些かの居心地の悪さをいつも感じていた身としては、自分なりの場所…

みんな大挙して詰め掛けるといいんだな。

FORM_RAUM_IDEE(東京大学・駒場博物館〜12月9日) 建築模型という情報伝達メディアは面白い。縮尺を施された現実世界に対応する空間に、自足的に完成された世界が閉じ込められている。とりわけ、窓やドアといった開口部から内側を覗くときがいい。 三井家伝…

矢代幸雄

日本における西洋美術史研究の嚆矢、矢代幸雄についてウェブ検索していたところ、こんなサイトをみつけた。(InterCommunicationのバックナンバーをオンライン上で公開したもの。リンク先は1996年発行のNo.15。)こちらのページの高階秀爾氏の発言によると、…

ミュージアムについてであれ、コレクションについてであれ、調べている途中で必ず突き当たるのが、美術を鑑賞することによって内面を鍛錬・教化するという発想がどのようにして生まれてきたのかという問いである。それは単なる「見ることの悦楽」の追究では…

M―と云う西洋絵画蒐集家についてちょっと調べていて、その関係で野上彌生子の『眞知子』を読む。これが意外と面白くて、ついうっかり読み進めてしまう。当時のプチブル階級における西洋文化の受容状況が、音楽・美術・文学から社会思想に至るまで、かなり詳…

眼の神殿―「美術」受容史ノート作者: 北沢憲昭出版社/メーカー: 美術出版社発売日: 1989/09メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る〈日本美術〉誕生 (講談社選書メチエ)作者: 佐藤道信出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/12/10…

キアロスクーロ――ルネサンスとバロックの多色木版画展(国立西洋美術館:〜12月11日) 《ローマの景観》:ピラネージのまなざし展(同上)

読んだ本

エレンディラ (ちくま文庫)作者: ガブリエルガルシア=マルケス,鼓直,木村栄一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/12/01メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 61回この商品を含むブログ (146件) を見る原美術館にて、やなぎみわ展の関連で販売されていたも…

プーシキン美術館展(東京都美術館、〜12月18日) 旧制ロシアの実業家モロゾフとシチューキンによる絵画コレクション(そのほとんどがフランス近代絵画)のエッセンスを抽出した展覧会。 写真パネルから伺える当時の展示手法が面白い。モロゾフ、シチューキ…

The Ruins of the Most Beautiful Monuments of Greece (Texts & Documents) Julien-David Le Roy (著), Robin Middleton (序論), David Britt (翻訳) 言語:英語 ペーパーバック: 576 p 出版社: Los Angeles: Getty Center for Education instituteISBN: 08…