都市と建築のイメージ

BnFで閲覧すべき文献

重要度:★★★ Type : texte imprimé, recueil de pièces Auteur(s) : Montano, Giovanni Battista Titre(s) : [Recueil de dessins d'architecture [Texte imprimé] / par Giovanni Battista Montano.] Publication : [S.l.n.d.] Description matérielle : un…

ルドゥー関連の文献一覧

ルドゥーによる著作 Ledoux, Claude Nicolas, L’Architecture considérée sous le rapport de l’art, des mœurs et de la législation (1804), Paris : Hermann, 1997. Vidler, Anthony (introduction), C.N. Ledoux : L’Architecture Edition Ramée (1804),…

半円形と帰属性

大学図書館にて、クロード・ペローが仏訳した『建築十全』の原版(1673年パリ刊行)を閲覧。帝政ローマ時代の建築家ヴィトルヴィウスによる建築理論書の仏訳で、図版も復元されている。 Galicaのオンラインデータはこちら:http://visualiseur.bnf.fr/ark:/12…

ビアンセアンス

bienséanceは建築の適合性を巡る(白井氏の整理によれば17世紀的な)概念であって、アンシャン・レジームの身分制とも絡み合っている(=依頼者の社会階層に適した外観を、いかにして建築に与えるかという問い)。 この仏語は「ビアンセアンス」とカタカナ表…

怪物と化す装飾

J.F.ブロンデルは「怪物のごとき作品」を生ぜしめるとして、「従来の様式と古代、ゴシックと当世風、重厚なものと繊細なものとを無理に組み合わせた」装飾意匠を糾弾する。カトルメール・ド・カンシーもまた、ルドゥーによるパリの徴税市門のにおける、過剰…

「性格」と「語る建築」 

ジャック=フランソワ・ブロンデル(ブレー、ルドゥーの師) 個別主義に対する要求は、新しく起こりつつあった、性格を求める動きと密接な関連があった。そしてブロンデルは、ひとつの構造物の性格を表現することができるためには、とりわけ、その構造物の特…

caractère概念の外延について

The Expression of the Passions: The Origin and Influence of Charles Le Brun`s "Conference sur l`expression generale et particuliere"作者: Dr. Jennifer Montagu出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 1994/09/10メディア: ハードカバー ク…

パンテオン(パリ)の断面図に、ローマの半円形劇場と相似の形態を見つけてしまった。 ヴィトルヴィウスの仏訳(1673年刊行、クロード・ペローによる)以来、劇場をはじめ、あらゆる建築空間に好んで使われるようになった形態。ディジョンの大公宮殿前のリベ…

語る建築(l'architecture parlante)

Ledoux était partisan de ce qu’on a appelé depuis l’architecture parlante ; il croyait avoir trouvé une merveille en faisant la maison d’un vigneron en forme de tonneau ; il eût sans doute fait celle d’un buveur en bouteille, etc. Ce systè…

思考の屑篭

2. 1. 造物主と太陽光線ルドゥーによる建築構想の中で最も広く知られているのが、『建築論』に収められた「ショーの都市」の計画図であろう。一人の旅行者に仮託された語り手ルドゥーの視線は、この理想都市に置かれた建築物を順繰りに辿っていく。それは現…

公立図書館(Bibliothèque Municipale de Dijon)の柱頭のアーカンサス模様が、ふと泣き出しそうな人間の顔に見えた日。右の図版は、Humbert de Supervilleによる"figures murées"。最近は図書館の書架の間をぶらぶらしながら、ふと目に止まったタイトルの本…

身体を拘束する規範としてのbienséance、convenance

新古典主義の時代には、bienséance、convenanceの2概念が、建築に関する規範となった。 参考論文:白井秀和「ビアンセアンス(bienseance)を巡って-フランス古典主義から啓蒙主義に到る建築理論の重要概念についての概要 」 同「ビアンセアンスとコンヴナンス…

ソドム百二十日 (河出文庫)作者: マルキ・ドサド,渋澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1991/04/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 70回この商品を含むブログ (36件) を見る一般的な意味での「旅行記」には該当しないだろうが、隔絶された場所に…

太陽の都 (岩波文庫)作者: トマーゾカンパネッラ,Tommaso Campanella,近藤恒一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1992/04/16メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (13件) を見る太陽の都(トンマーゾ・カンパネッラ、1602年、イタリア語原典最…

『TOKYO!』監督ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ http://www.tokyo-movie.jp/ 3編のオムニバス映画。「東京」という舞台装置は勿論だけれど、上手く歩けない身体という点でも3作品が繋がっていたところが面白い。ただ、どの作品も「…

Egyptomania

Jean Viel de Saint-Maux:解読すべき謎としてのヒエログリフと「ヘルメスの石」としての建築。 c.f. Anthony Vidler, The writing of the Wall, N.Y.:Princeton Architectural Press, 1987, pp.139-146.(Symbolic Architecture, Viel de Saint-Maux and the…

urbis aeterna vestigia

永遠の都ローマの遺跡写真をアップロードしました。真夏の太陽の下で写したので、色彩も陰影も全てが眼に焼き付くように鮮烈。→1、2

斜めにのびる建築―クロード・パランの建築原理作者: クロード・パラン,戸田穣出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/09/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (17件) を見る原著:http://www.amazon.fr/dp/2858938059/ Amazon jp…

Daniel Payot, Le philosophe et l'architecte : sur quelques déterminations phiilosophiques de l'idée d'architecture, Paris: Aubier Montaigne, 1982. http://www.amazon.fr/dp/2700702905/ Introduction Première partie : L'architecture, le commen…

楽園のアダムの家

建築のアーキタイプなる概念を通史的に扱った書籍として名高い、ジョセフ・リクワートの『アダムの家――建築の原型とその展開』(黒石いずみ訳、SDライブラリー、1995年)。英文オリジナル版(Joseph Rykwert, On Adam's House in Paradise, The Idea of the …

反復される退屈

薄曇りの土曜日(19日)、FRAC(Fonds Régional d'Art Contemporain de Bourgogne、サイト)のギャラリーに足を運ぶ。FRACとは1983年以来フランスの各地方毎に設置されている組織で、その名(現代美術地方財団)の通り現代アート関連の普及・援助・教育活動を…

urban archeology

たまたま立ち読みしたファッション誌『Numéro』の8月号に掲載されていた廃墟写真家コンビ、Yves MarchandとRomain Meffre。さっそくオンラインで検索してみたら、本人たちのサイトとブログが出てきた。 サイト:a work in contemporary ruins & urban archeo…

モザイク都市

1ヶ月前の出来事になってしまうが、クリニャンクールの蚤の市で見つけたローマン・モザイク(micro-mosaïque)の細工品。ヴェネツィア(左)とローマ(右)の代表的な観光名所が、おそろしく微細なモザイクによって描き出されている。店主によると、19世紀の品…

グラビア

公立図書館の傍にある昔ながらの装丁屋にふらりと立ち寄ったら、19世紀のディジョンを写した写真が5ユーロで売られていた。ノートルダム寺院のガーゴイル、サン・ベニーニュやサン・ミシェルの教会、メゾン・ド・カリアテイッド(人体柱の家)、成角透視図法…

インターン研修先である現代アートギャラリー、Consortiumの事務所が入っている建物。かつては製靴工場だったそうだ。近日中に建て替えが決まっていて、聞いた話では坂茂が新しい建物の設計を手掛けるとのこと。(坂氏のサイトを見ると、ディジョンのアパー…

ディジョン建築探訪

19世紀に作られた屋根付き市場la Halle。鉄とガラスという19世紀商業建築を象徴する素材で作られているが、鮮やかな色で塗り分けられていて、どこかキッチュな雰囲気のある空間。 アパルトマンの最上階から眺めた目抜き通り。 市街地には、こぢんまりと可愛…

都市の中の顔と人体(パリ)

visage urbain

visages urbains

「性格(カラクテール)」概念と分類学

Jacques François Blondel, Cours d'architecture, 6 vols, 1771-77. これはディジョンの市立図書館所蔵のもの。同じ著者によるDiscours sur la nécessité de l'étude de l'architectureやArchitecture françoiseは日本の大学図書館にも所蔵があるようだけれ…