caractère概念の外延について

Charles Le Brunによる1688年のフランス美術アカデミーでの講義Conference sur l'expression générale et particulièreについての英文文献。この講義は、内面の情動の外部への表出を定式化したものである。(それにしても、表紙絵に描かれている人物の、憤怒とも恐怖ともつかない表情が凄まじい。)
外観は内面に対応する形式を備えなければならない←→外観に基づいてある種の本質が規定される(生物学の分類体系における「caractère」概念(c.f.フーコー『言葉と物』)
ところで肖像画における規範概念である「concetto」(王者の肖像では「王者のconcetto」を体現せねばならない)と、上述のcaractère(性格)や18世紀の礼儀作法/芸術規範であるconvenance(適合性)とは、共通項があるのか、それとも全く別種のものなのかが気になっている。