モザイク都市

 
1ヶ月前の出来事になってしまうが、クリニャンクールの蚤の市で見つけたローマン・モザイク(micro-mosaïque)の細工品。ヴェネツィア(左)とローマ(右)の代表的な観光名所が、おそろしく微細なモザイクによって描き出されている。店主によると、19世紀の品物だそうだ。


これはフランチェスコ・ピラネージ(ジョヴァンニ・バッティスタの息子)による『オクタヴィウス・アウグストゥス凱旋門』の銅版画。6点セットで7,000ユーロ(約120万円)だそうだ。フランチェスコの作は描線がより太く生硬で黒の出方が強く、照明と陰影のコントラストのはっきりした店内で見ると、一層強烈な印象を受ける。

  
額縁の中の額縁、博物誌の戸棚、互いに反映し合う鏡。