一度お会いしてみたいと思っていた方々と実際にお話できる機会が、昨年から立て続けにあって、巡り会いの運命とは不思議なものだと思う。

関心の重なる既存領域が多い分、どこに身を置いても些かの居心地の悪さをいつも感じていた身としては、自分なりの場所、あるいは道筋を切り開くための契機が漸くできたことに、心がうち震える思いがする。出帆のための風が、確実に吹き始めているのを感ずる。

紆余曲折?を経てお会いできたT氏は、端正で落ち着いた風貌に似合わず熱い男でした。ボルタンスキーのお話とかもっと訊きたかったのだけど。