2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

高木博志「近代天皇制と古代文化――「国体の精華」としての正倉院・天皇陵」網野善彦編『岩波講座天皇制と王権を考える 第5巻 王権と儀礼』岩波書店、2002年、245−272ページ。)

矢代幸雄の「文化国家」論と和辻哲郎の「文化的統合の象徴としての天皇」論 入手文献 米谷匡史「津田左右吉・和辻哲郎の天皇論――象徴天皇制」網野善彦編『岩波講座天皇制と王権を考える 第1巻 人類社会の中の天皇と王権』岩波書店、2002年、23−56ページ。 三…

矢代幸雄とボッティチェッリ

現在、学生有志で「受容としての日本思想研究会」というものをやっていて、そこでの発表の関係で矢代幸雄の著したテクストについて調べている。 矢代は、日本における西洋美術史(とりわけイタリア・ルネサンス絵画)研究の第一人者であり、学術的なスタイル…

「ポンペイの輝き」展 ヴェスピオ火山噴火の犠牲者たちが所持していた、宝飾品やコイン、小さな偶像などの品々が多い。三方の壁に壁画を展示したブースや、女神の等身大の大理石像、地面に空いた穴を樹脂で象りした人型(火山灰の中で遺体の腐敗した後が穴に…

アビ・ヴァールブルクがトビアスを指して言うTobiuzzoloについて。 −olo:接尾語。「小さな」を表す縮小辞、「愛らしさ」を示す愛称辞。(小学館伊和辞典より) −chenとか−et(te)みたいなものですね。

絵画の準備を!作者: 松浦寿夫,岡崎乾二郎出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2005/12/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (39件) を見るモダンな価値を脱臼させて終わり、ではなくて、その向こうを垣間見させてくれそうな一冊…

表象、ないしは視覚文化に表出した帝国理念や王権理念について

近世フィレンツェの政治と文化―コジモ1世の文化政策(1537‐60)作者: 北田葉子出版社/メーカー: 刀水書房発売日: 2003/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る王の二つの身体―中世政治神学研究作者: エルンスト・H・カントーロヴィチ,小林公出版…

これからやるべきこと

・今週金曜日のコロキウムで、東欧美術史(ルドルフ2世の宮廷文化と美術作品との関連の研究)の博論計画についてコメント。例えばフィレンツェのコジモ1世についての研究も、方法論的に参考になるかもしれない。 ・21世紀COEのRA勤務簿に押印(なるべく今週…

a birth 勝本みつる展 (目黒のMA2 Galleryで6月16日まで)

藝術の変貌

メーリングリストで回ってきたお知らせ。 <芸術学関連学会連合>主催によるシンポジウムのご案内。第1回公開シンポジウム 藝術の変貌/藝術学の展開日時 2006年6月17日(土) 午後1時30分〜5時会場 日本大学文理学部百周年記念館 国際会議場 (…

世界に於ける日本美術の位置 (講談社学術文庫)作者: 矢代幸雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る近代日本「美学」の誕生 (講談社学術文庫)作者: 神林恒道出版社/メーカー: 講…