2006-06-29 ■ 表象と政治性 表象と政治性 矢代幸雄の「文化国家」論と和辻哲郎の「文化的統合の象徴としての天皇」論 入手文献 米谷匡史「津田左右吉・和辻哲郎の天皇論――象徴天皇制」網野善彦編『岩波講座天皇制と王権を考える 第1巻 人類社会の中の天皇と王権』岩波書店、2002年、23−56ページ。 三島由紀夫「文化防衛論――福祉価値と文化が短絡する文化主義のなかで創造的主体としての文化を回復する道は何か」『中央公論』1968年7月号、95−117ページ。 同じ「ユキオ」でも、生涯を通じて既成の規矩の中からはみ出ることのなかった国家的秀才、矢代の思考や文体と比べると、三島のスケールと破壊力は凄まじい、としみじみ思える論考。