表象と政治性

第47回社会思想史学会フーリエ・セクションに行った

2022年10月16日(日)開催の社会思想史学会に赴き、フーリエ・セクションに参加。会場は専修大学生田キャンパス。地理的には神奈川県で、生田緑地の緑に囲まれたロケーション(すでに紅葉が始まっていた)。 大会案内:http://shst.jp/home/conference/ 大会…

女性(的なもの)のイメージ分析

参考文献 小倉孝誠『〈女らしさ〉の文化史 : 性・モード・風俗』中公文庫、2006年。 笠原美智子『ジェンダー写真論 1991-2017』里山社、2018年。 笠間千浪編著『〈悪女〉と〈良女〉の身体表象(神奈川大学人文学研究叢書 29)』青弓社、2012年。 河野真太郎…

フランス革命と芸術―1789年 理性の標章 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャンスタロバンスキー,井上尭裕出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1989/08/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る1789年の革命によって爆発的に顕…

ふと目に止まった催し物。 表現とデモクラシー 日時:2009年4月26日(日)19:00〜21:00 会場:Otto Mainzheim Gallery(東京都中央区八丁堀3-11-9-B1) 詳細はこちら:http://ca-mp.blogspot.com/2009/04/talk-0426.html 美術品(それを「イメージ」と呼ぶか…

教皇クレメンス13世

最盛期のピラネージのパトロンだったのが、同郷人(ヴェネツィア出身)の教皇クレメンス13世(在位1758-1769)である。クレメンス13世の時代は、ヨーロッパ各国(スペイン、ポルトガル、両シチリア王国、ナポリ王国)でイエズス会士追放の動きが強まり、また…

「文化国家」や「文化的統合の象徴」を論ずる上での最大の困難は、「文化」概念の定義や射程が論者によって異なることだ。例えば矢代は、「芸術」と置き換えても通じるような、ある種の高踏的な趣味判断によって選び取られる対象を「文化」と名指しているよ…

高木博志「近代天皇制と古代文化――「国体の精華」としての正倉院・天皇陵」網野善彦編『岩波講座天皇制と王権を考える 第5巻 王権と儀礼』岩波書店、2002年、245−272ページ。)

矢代幸雄の「文化国家」論と和辻哲郎の「文化的統合の象徴としての天皇」論 入手文献 米谷匡史「津田左右吉・和辻哲郎の天皇論――象徴天皇制」網野善彦編『岩波講座天皇制と王権を考える 第1巻 人類社会の中の天皇と王権』岩波書店、2002年、23−56ページ。 三…

表象、ないしは視覚文化に表出した帝国理念や王権理念について

近世フィレンツェの政治と文化―コジモ1世の文化政策(1537‐60)作者: 北田葉子出版社/メーカー: 刀水書房発売日: 2003/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る王の二つの身体―中世政治神学研究作者: エルンスト・H・カントーロヴィチ,小林公出版…