フーリエの理想都市計画と「換気」

シャルル・フーリエ伝―幻視者とその世界

シャルル・フーリエ伝―幻視者とその世界

すでに1796年12月のボルドー市当局宛の手紙の中で彼は、フランス全土を旅行して「われわれの現代的な街並の単調さに衝撃を覚え」、「新しいタイプの都市モデル」を構想したと主張してはいた。この都市モデルの計画に従えば、「大火災を予防し有毒な腐臭を消し去る」ことができる。というのも、悪臭こそ「大小の都市で人類を襲い真に戦いを挑んでくるもの」だからだ、というのである。
(上掲書、56ページ。カッコ内の引用は、上掲書原注第2章56によれば、1796年12月10日付ボルドー市政府の市民(?)宛のFourrier[sic.]と署名された建議書より、AN 10AS 15 (18)。)