理神論の時代のピュグマリオン・イメージ復活について

ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学

ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学

18世紀において、生ける彫像の再流行は、人間による創造に具わった神的な性格を再び問題化するのに役立ったのである。芸術家が彫像に魂を与えることができるとすれば、生命とはもはや神の専有物ではない、というわだ。これは古くからある知的挑戦である。デカルトにとって人間とは――たしかに神が創造したものではあれ――一体の彫像にすぎず、時計や庭園を飾る可動装置のように、巧みに案配されたメカニズムによって動くものであった。
(上掲書、190ページ)

このような文脈において、18世紀におけるピュグマリオン再発見、およびそれが達成したエンブレムとしての地位は、高度に破壊的な価値を有している。それは、神による創造を括弧にくくり、人間の創造力の強力な隠喩として立ち現れる。
(上掲書、192ページ)