Dominique Perrault展(ポンピドーセンター)

ドミニク・ペローはパリ国立図書館の設計などで知られる、フランスの建築家。galerie sudを使った、展覧会としては比較的小規模なものだった。当初のコンセプトを表すラフ・スケッチのぐちゃぐちゃの非定型な線(これがリジッドでソリッドな建築物になるとは、とても予想がつかない)と、コンペ用模型を作る際の素材の選び方・見せ方に目が止まった。
  
右はBnF(フランス国立図書館)でも使われているシャッター。リボン状の金属を、テクスタイルのように編んである。(鎖帷子のようでもある。)造形的には身体に沿う柔らかい物を連想させるのに、実際は手を切りそうな素材で作られている。
  
ペローに関連した映像が流れている空間。ビーズクッションに寝そべって眺めるようになっている。みんなリラックス中。
  
左はサンクト・ペテルスブルグのマリンスキー劇場案。4通りの素材を使った模型。
  
薄い紗に包まれた建築と、金鎖を使ったまるで装身具のような照明デザイン案。
  
 
金属のコイルを使って、構造の詳細ではなくて着想や構想を示しているところが面白い。 
    
中に電燈の入った、雪洞のような模型。