アメリカ
勤労感謝の日なので、手元にあったThanks Giving Day用のグリーティングカードの中から面白い物を。感謝祭の発端は、ピルグリム・ファザーズたちによる、上陸して最初の秋の収穫を祝った祝祭にあるのだとか。
アメリカの擬人像と巨大な七面鳥。左から女性(インディアン・クィーンでもギリシア女神風でもない、マリアンヌ帽の若い女。マリアンヌ帽とは、フランス共和国の擬人像であるマリアンヌが被っている、頭巾状の帽子。)、アンクル・サム?、妙に大人びた子供。
左からカップル(女性の方はロートレックのポスターに出てきそうな、パリ社交界の高級娼婦風のファッションだが、テーブルクロスがどうしようもなくアメリカ)、大家族(拙い絵柄)、コロニアルな情景(取って付けたように七面鳥)。
左:ピルグリム・ファザースの労苦を記念する国家的な祝祭のはずが、なぜかおフランス風味に。民族衣装の少女とトリコロールのリボン、菫のブーケと甘ったるく小洒落たアイテムを配するも、アンバランスで泥臭い仕上がりの一枚。
右:七面鳥も子供も顔が怖い。商品として流通したものなのに、妙に稚拙な絵が多いのも、ヴィクトリア期の絵葉書の特徴かもしれない。