表象文化論学会にご来場いただいた方々、どうもありがとうございました。設立準備大会や春の大会ほどには、派手に告知をしていなかったのですが、お蔭様でなかなかの盛況でした。
遠方はるばる足をお運び頂いた方々にも、Grazie & Danke schoenです。

自分の研究対象であるピラネージに関しては、最近は狭い枠から出ようと思ってもなかなか出られない状況だったけれど、発表の後に寄せて頂いたいくつかのコメントのお蔭で、突破口を見つけ出すことができたように思います。
・ピラネージ作品における「影」=描かれたものの物質性、触覚性。「平面(タブロー)」を毀す営為?
・18世紀の「考古学(的な営為)」がどのようなものであったのか、概観しつつエッセンスを引き出す必要性
・ピラネージによる「ローマ」が有した(ヴィンケルマンとは異なる次元での)政治性。描画対象の選定などをヒントに。