博物館・美術館を巡る問題について

メーリングリストで回ってきたものの転載です。

■公開講演会「博物館が危ない! 美術館が危ない! 
 ―指定管理者制度・公共サービス改革法の落とし穴―」の開催(ご案内)

 日 時:11月4日(土)13:00〜17:00
 会 場:東京大学理学部小柴ホール
 主 催:日本学術会議
 参加費:無料

「簡素で効率的な政府・地方自治体」を目指す市場化テスト(官民競争入札)や指定管理者制度が広く導入される中で、博物館・美術館が、いま大きな危機に立たされています。博物館・美術館は、単純に効率的なサービスという観点からだけで運営されてよいのでしょうか。国公立の博物館・美術館にとって、それを利用する市民にとって「国民の立場に立ったより良質かつ低廉なサービスの実現」とは何なのでしょう。
学術・芸術資料は、人類文化の創造と学術研究の発展に等しく役割を果たす基盤的な文化資源であり、次世代に継承されるべき重要な遺産です。
日本学術会議は、その保存・管理体制が、経済効率優先の対象とされつつある現状に強い危機感を抱いています。公共サービス機関としての博物館・美術館の本質的な役割に焦点を当て、その望ましい在り方を共に探るため、本公開講演会を開催するものです。

プログラム(敬称略):

  開会・メッセージ 日本学術会議会長(予定)
      平山郁夫(画家)
  提 題  青柳正規日本学術会議会員、学術・芸術資料保全体制検討委員会委員長、国立西洋美術館館長)
  講 演  前沢和之(日本学術会議特任連携会員、横浜市歴史博物館課長)
       「博物館と指定管理者制度、現場から見えてきたこと」(仮題)
       樺山紘一日本学術会議会員、印刷博物館館長)
       「ミュージアムと人文科学資料」(仮題)
     馬渡駿介(日本学術会議連携会員、北海道大学大学院理学研究科教授)
    「博物館における自然科学資料の本質」(仮題)
    井上洋一(日本学術会議連携会員、東京国立博物館事業部教育普及課課長)
       「博物館におけるサービスの本質と将来ビジョン」(仮題)
     白藤博行(日本学術会議連携会員、専修大学法学部教授)
       「博物館・美術館と学術・文化行政の公共性」(仮題)
  討論・提言にむけて
   司 会 前田富士男(日本学術会議会員、慶應義塾大学文学部教授)
   司 会 木下尚子(日本学術会議会員、熊本大学文学部教授)
前沢和之(同  上)
樺山紘一(同  上)
馬渡駿介(同  上)
井上洋一(同  上)
白藤博行(同  上)
総括・閉会挨拶
木下尚子(同  上)

 ◆参加申込方法: はがき、FAXまたはE-mailにて必要事項(氏名(ふりがな)・年齢・職業・連絡先電話番号・E-mailアドレス)をご記入の上、以下の問い合わせ先担当宛にお申し込みください。 
  
【お問合せ・申し込み先】
   日本学術会議事務局企画課公開講演会担当
   〒106-8555東京都港区六本木7-22-34
   TEL:03-3403-1906 FAX:03-3403-6224
   E-mail:info@scj.go.jp
 
* 定員(150名)となり次第、締め切りとさせていただきます。
なお、定員に達しない場合は、当日も受付を行いますので、直接事務局へお問い合わせください。開催日までに定員に達した場合、受付に漏れた方にのみ、ご連絡を差し上げます。

◆詳細は、日本学術会議の以下のホームページを御覧ください。
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/24-s-k.pdf

一定の価値観を共有する集団の中だけで議論していても、埒の明かない問題だと思うのだけど。