細部の自律性


コルマールのウンターリンデン美術館で購入した絵葉書。グリューネヴァルトによる《イーゼンハイム祭壇画》の様々なディテール。絵画はタブロー全体でひとつのunitéを構成しているはずなのに、切り取られた細部だけでも絵画として自律してしまう。左下は《聖アントワーヌと聖パウロの邂逅》の一部分で、空と木立、そして烏。シュルレアリストたちのデカルコマニー実検を先取りする表現となっている。