Stage au Consortium


コンソーシウム(Consortium)というディジョンの公立現代アートギャラリーで、現在インターン研修をしているところ。6月9日から13日までは、会期の終了した展覧会(Sturtevantというパリ在住のアーティストによるインスタレーション)の撤去作業と展示室の原状回復作業。来週(6月30日から7月4日)には、次期展覧会(Rachel Harrisonというアメリカのアーティストで、これもアッサンブラージュインスタレーションが中心になりそう)の設営作業が控えている。
撤去作業(démontage)を写した写真が、なんだかプロセスアートめいているので、いくつかをここに。
   
映像インスタレーションで利用した機材を撤去し梱包。
    
真っ黒に塗った部屋を、元のホワイトキューブに戻す作業。黒の上に淡い灰色を塗り、上から白を4・5層に渡って重ねることでようやく「ホワイトウォール」になる。作業の途中で、バーネット・ニューマンとかジェームズ・タレルとかマーク・ロスコみたいな空間が現れては消えていく。
    
壁穴の隠蔽工作。液晶TVのコードを通すために穿たれた大きな穴に、石膏ボードを嵌め込み、上から練り石膏を流し込み、そして白いペンキを塗り重ねる。
    
梱包されつつあるマリリン。
 
階段を登った鼻の先50cmほどに壁が聳えているという、超芸術トマソン的不思議空間。実は使用しない展示室を石膏ボードの仮設壁で閉鎖していたのだった。この壁を打ち壊すのもインターン研修の作業のひとつ。