パリにあるモンソー公園の、疑似廃墟群とルドゥーによるロトンダ。三宅理一氏の『エピキュリアンたちの首都』には、この庭園デザインとフリーメイソン思想との関連について記述がある。

エピキュリアンたちの首都

エピキュリアンたちの首都

ルドゥーによるデザインは、ときどき「マッシヴ」という形容をされるけれど、量塊感があるというよりはむしろ「ころん」とした造形で、どこか玩具めいている。ただ論文中で、「ころんとした」などというgirlieな語彙を使うわけにはいかず・・・「ごたまぜ」という語彙もそれに近いかな。「ピラネージのごたまぜの世界」とか、事態を的確に表していると思うのだけれど、なんだか80年代Oliveのキャッチコピー(「ごたまぜお洒落、楽しいね!」的な)みたいでもあり。