署名論

メイヤー・シャピロ

この問題系を考えるに当たっては、おそらく古典文献の一つだろう。図書館の本棚の間を散策していた折に、たまたま目に止まったもの。 Meyer Schapiro, Les mots et les images : sémiotique du langage visuel, traduit de l'américain par Pierre Alferi, p…

たとえこの句がニーチェの手によって書かれたものであることに人びとが確信をもてると思っても、おそらくこの句はニーチェのものではないかもしれない。自分の手で書くとは、いかなることなのか?人は自分の手で書くあらゆるものを引き受け、それに署名する…

デリダの「尖筆とエクリチュール」論についての参考URL(『言語態』サイトより)http://form1.fc2.com/form/?id39246

絵の中の紙片

小紙片(カルトリーノ)への署名は広く行われたが、たまたま17世紀スペインの絵画を見ていて、面白い作品を数点見つける。・ディエゴ・ベラスケス『黒衣のフェリペ4世』1623〓28年頃→右手に持った白紙のカルトリーノ(手紙?)・ディエゴ・ベラスケス『ブレ…

nomi in cornice

石に文字を彫ること:モーセの十戒=石の板に書き込まれた神の言葉

nomi in cornice

画家の署名にまつわるアンソロジー "Revue de l'Art", No.26, 1974 フランスの美術史関係の学術雑誌。この号の特集は、"L'art de la signature(署名の技術)"。アンドレ・シャステル、アン=マリー・ルコック、ジャン=クロード・レーベンシュタインといった…

nomi in cornice(額縁の中の署名)

18世紀後半のイタリア B.Bellotto "Capriccio with the Colosseum"(1743-44)Oil on canvas,Galleria Nazionale, Parma. 前景左下の石版に文字が彫られている。ウェブ上の画像では判読不能。 F.Guardi "An Architectural Caprice"(before 1777)Oil on canvas,…