Die tödliche Dosis

「傷」というテーマについて考えていたところに、タイムリーにも「身体改変」をトピックにした研究会のお知らせが届いた。

第十四回視聴覚文化研究会:特集「身体改変」
日時:2008年12月20日、13:00〜17:00
会場:京都大学文学部新館第六講義室
●研究会プログラム
○研究発表 13:30〜14:15
太田純貴(京都大学大学院):「どもる」ということ
○シンポジウム 14:30〜17:00
「メディア・テクノロジーとドーピング」
吉岡洋 (京都大学
泊博雅 (成安造形大学
門林岳史(日本学術振興会特別研究員)
*シンポジウム主旨
1950年代に始まるメディア・テクノロジーの普及と進展を通じて、 私たちは、身体とメディア・テクノロジーの問題に直面しました。 それから半世紀を経た現在においても、この問題は、依然として、非常に広範な領域を横断するホットな問題であり続けています。近年のポスト・ヒューマン論にもつながる古くて新しいこの問題において、「身体改変」は常に鍵となります。今回で14回目を迎える視聴 覚文化研究会もまた、この「身体改変」に焦点を合わせます。太田純貴氏による研究発表では、身体の「どもり」という概念を通じて、そして吉岡洋氏と泊博雅氏をパネリストとして、門林岳史氏を司会・コメンテーターとしてお迎えするシンポジウムでは、「ドーピング」という概念を通じて、従来のメディアおよびメディア・テクノロジーと身体との関係を問い直すことが中心的 なテーマとなります。
*シンポジウム参加者紹介
吉岡洋(パネリスト)
京都大学大学院文学研究科美学美術史学専修教授。専門は美学、芸術学、現代思想、情報文化論、現代美術、メディア・アート。学問の領域のみにとらわれず、横断的に上記の専門へのアプローチを行っている。

*泊博雅(パネリスト)
成安造形大学デザイン科映像デザイン群メディア造形クラス准教授。コンピュータを中心とするメディア表現についてパフォーマンスやインスタレーション作品を通して、映像、音、光、身体、物質、言語、数による表現をアーティストの立場から探る。dumb type創設メンバー。

*門林岳史(司会・コメンテーター)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門はメディア論、表象文化論。19世紀以降の学的言説の認識論的な変容を科学技術や文化との関わりから分析することを主な研究のフィールド及び方法としている。