■
2019年元日 新年のご挨拶
昨年は勤務先の大学でも、所属している表象文化論学会でも責任のある仕事や役割を任され、その間隙を縫ってレジスタンス活動のように研究をする日々だった。しかし、新しい場所での面白い試みに呼んでいただく機会も増え、知的な刺激のシャワーを浴びて、ともすれば「マッチ箱に入れられた蚤」になりがちな自分の思考に喝を入れることもできた。
今年は、自分の思考に形を与える作業(具体的には単著刊行に向けた準備)を、着実に進めていこうと思う。
2018年の業績はこちら。
【分担執筆】
・渋谷哲也編『ストローブ=ユイレ:シネマの絶対に向けて』森話社、2018年1月。
【単著論文(有審査)】
・「モダニズム都市と夜の幻想:1920−30年代のイメージとテクストから」、『和洋女子大学紀要』第58号、37-48ページ、2018年3月。
【書評・解説など】
・「シークエンシャルな建築経験と(しての)テクスト:鈴木了二『ユートピアへのシークエンス』ほか」、『10+1 web site(特集:ブック・レビュー2018)』、2018年1月。
・「美術と建築と文学とを越境しながら軽やかに思考を展開:武末祐子『グロテスク・美のイメージ』書評」、『週刊読書人』第3238号、2018年5月 。
・「解説 フィクションにおけるテクノロジーの表象とジェンダー」、『知能と情報』日本知能情報ファジィ学会、第30巻第6号、308-316ページ、2018年12月。
【口頭発表】
・「世界解釈、世界構築としての建築の図的表現:J. -N. -L.デュラン『比較建築図集』を中心に」、表象文化論学会第13回大会(神戸大学)、2018年7月8日。
・「絵画の毒:絵の具の物質性について」、京都大学こころの未来研究センター公開講座「芸術と〈毒〉」(京都大学)、2018年9月16日。
・「フランス革命期における偉人とモニュメント:死者の記憶と建築空間」、立教大学文学部主催公開シンポジウム「セレブリティの呪縛:18〜20世紀フランスにおける著名作家たちの肖像」(立教大学)、2018年11月24日。