東京芸術祭 2022シンポジウム「なぜ他者と空間を共有するのか? ~メディア、医療、パフォーマンスの現場から~」

表象文化論学会MLで東京芸術祭 2022シンポジウム「なぜ他者と空間を共有するのか? ~メディア、医療、パフォーマンスの現場から~」オンライン配信の存在を知り、さっそく視聴した。

www.youtube.com

Cf. 東京芸術祭ウェブサイト上のシンポジウム紹介ページ:

tokyo-festival.jpこの数年間で体感していたことに、さまざまな実例と厳密な言語が与えられ、一気に遠く高い思考へと到達できた感じがある。

「顔の見えない」状態(Zoomのビデオオフ参加含め)について卒論で手掛けたいという3年次学生がいたので、さっそくプレゼミのLMSで共有した。別の授業(「解釈理論」)では、チェン氏の言うとおり「道具(技術)によって世界の見え方が変わる」ことも紹介しているので、これにも盛り込んでおきたい。

今年10月から発足した大学コンソーシアム助成共同研究のテーマが「Art and Culture for Convivial Society」なのだが、テクノロジーを通じた/テクノロジーとの「共生」についても考える必要がある、ということにも気付かされた。もっとも、東京芸術祭シンポでの「共に在る」はco-presenceであって、イリイチのいうcon-viviality(自立共生)と厳密にイコールであるかは、私の知識では分からないが……
なお、テクノロジーと(の)コンヴィヴィアリティというテーマでは、ひとまずウェブ検索でこのような情報を見つけた。
・緒方壽人氏ウェブサイト「コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ」:

convivial.tech・「道具としてのテクノロジーから人と共に生きるコンヴィヴィアル・テクノロジーへ」(緒方壽人氏へのインタヴュー):

furue.ilab.ntt.co.jp

ちなみに、シンポジウム内でドミニク・チェン氏が言及していた論文には、以下のリンク先からアクセスできた。
・A Systematic Review of Social Presence (2018):

www.frontiersin.org・Analysis and Design of Social Presence in a Computer-Mediated Communication System (2021):

www.frontiersin.org