絵画術の書
以前のエントリーで触れたルネサンス期の画家でジョットの曾孫弟子でもあるチェンニーノ・チェンニーニによる技法書Il Libro dell'arte、今いろいろと調べ直してみたら、邦訳も2冊ほど出ているようだ。
(http://www.amazon.co.jp/dp/4000003372/)
この著作やチェンニーニの生涯について紹介されているページもいくつか。
- http://homepage1.nifty.com/namakemono/art/cennini.html(『絵画術の書』写本情報)
- http://www.cad-red.com/jpn/data/books_manuscript.html#medieval(絵画技法についての西洋の著作が列挙されている中で、チェンニーニの邦訳・英訳も取り上げられている)
描く対象の肌色によって、テンペラに使う卵の種類を変えることを説くなど、絵画技法史上重要な書という堅苦しい位置づけから離れて読んでも、なんだか面白そうな一冊である。チェンニーニによれば、若者の白い肌は都会育ちの雌鶏の卵黄、老人や日焼けした者の肌は農場や田舎の雌鶏の卵黄が適しているらしい。