• Jeffrey Collins, Papacy and Politics in Eighteenth-Century Rome: Pius VI and the Arts, Cambridge University Press, 2004.

http://www.amazon.com/dp/0521809436/
ヴァティカン美術館の古代美術コレクションでも知られる教皇ピウス6世による、芸術へのパトロネージと政治戦略。上掲リンクのアマゾンのサイトでは、一部内容閲覧ができる。(値段は約90米ドルと高い。)

  • ロバート・O. パクストン(Robert O. Paxton), 『ヴィシー時代のフランス―対独協力と国民革命1940‐1944』柏書房、2004年(原著1972年)。

http://www.amazon.co.jp/dp/476012571X
パクストンはアメリカの歴史研究家。http://en.wikipedia.org/wiki/Robert_O._Paxton
5月8日の終戦記念日(ドイツ降伏の日)の呼称がJour de la Victoire(勝利の日)だったり、街中や大学構内のあちこちに嵌め込まれた戦死者記念パネルにmort pour la livération de la France(フランスの解放のために死す)と書かれていたり、フランスという国にとっての第二次大戦はトラウマや反省といった概念からはほど遠い記憶であり、ただ単に自国による正義の体現として理解されているのかと思っていたのだが、事態はそこまで単純ではなかったようだ。(それにしても、上の本の値段は約5,000円と決して安くはない。)

下に貼った写真は、ディジョンの新興住宅街にある戦没者記念公園。正門の内側にも類似の構造が反復され(戦死者名を刻んだ銘版が取り付けられている)、さらに奥にはレジスタンスを讃える碑文を刻んだ石碑と八角形のオブジェ、5本の白い角柱が建っている