身体の歴史 1 〔16-18世紀 ルネサンスから啓蒙時代まで〕 (身体の歴史(全3巻))

身体の歴史 1 〔16-18世紀 ルネサンスから啓蒙時代まで〕 (身体の歴史(全3巻))

身体の歴史 2 〔19世紀 フランス革命から第一次世界大戦まで〕 (身体の歴史(全3巻))

身体の歴史 2 〔19世紀 フランス革命から第一次世界大戦まで〕 (身体の歴史(全3巻))

纏う―表層の戯れの彼方に

纏う―表層の戯れの彼方に

ギロチンと恐怖の幻想

ギロチンと恐怖の幻想

新春のテーマは「ボディ・コンシャス」。

カンガルー・ノート (新潮文庫)

カンガルー・ノート (新潮文庫)

自己の表層が撹乱されることで、今までの自己との同一性や連続性が揺らぎ出すという、安部公房作品に王道のパターン。『カンガルー・ノート』の場合、主人公は脚の皮膚から貝割れ大根が生えてくるという奇病に罹り、それまでの平穏で退屈で月並みな社会生活から滑り落ちてしまう。幾重にも重なり合った襞、あるいは入れ子構造のポケットの中へと順次落ち込んでいくように、夢とも現実ともつかない奇妙な情景が現われては消える。「アトラス社製ベッド」が、この主人公の身体とほぼ一体化した乗り物として登場するのも面白い。箱男にとっての「箱(カメラの暗喩?)」と同様に、ここではアパラトゥスは身体との融合物であり、その延長である。