建築のアルファベットと顔貌性
円や正方形、それは優れた作品の織り地(テクスチュール)において作者の用いるアルファベットだ。これによって、叙事詩や哀歌が作られ、羊飼いが謳われ神が称えられ、そして至高価値、威力、悦楽を奉る神殿が建立される。住居と社会秩序から放擲された建物が造られる。
(Claude Nicolas Ledoux, L’Architecture considérée sous le rapport de l’art, des mœurs et de la législation (1804), Paris : Hermann, 1997., p.218. ; 白井秀和訳『ルドゥー「建築論」註解』II、9ページ。)
あらゆる幾何学の形象は、三角形から円に到るまで、これらの種類の建築物の構成を絶えず変化させるのに役立ちうるものである。
(Marc Antoine Laugier, Essai sur l'architecture, p. 206; 邦訳はカウフマン『三人の革命的建築家』白井訳、70ページより。)
全体が良くまとまった身体は、ひとつの建造物である。完全な建物の全体は、同じ完璧さの数々をひとつに結びつけているはずである。
(Encyclopédie, 3e éd., 1778)