ディジョン市立美術館でみつけたもの

  
ヴェロニカのハンカチーフ。金箔の押された木彫に、やけにリアルな彩色で描かれたキリストの顔と、立体彫刻であるがゆえに、ハンカチに転写された顔までが浮き彫りになっているもの(不気味)。

  
十字架降架。力を失って開かれた脚の表現が妙に現実的。雲と雷鳴の表現は、海の軟体生物と木の根っこのよう。


様式化された木苺。

  
左)Jan Brueghel I(1568-1625)通称ビロードのブリューゲルの《マリーモンの城》の右下にいる、畑を耕す男。
右)ヤンの父ピーテルの《イカロスの墜落のある風景》より、カタストロフには無関心に畑を耕す男。(ブリュッセル王立美術館蔵)