「戦後短篇小説再発見」と銘打たれたアンソロジーの第六巻目、『変貌する都市』を読んでいる。第二次大戦直後から1990年代半ばまでのそれぞれの時代の都市観あるいは都市イメージを、特徴的な短篇小説の中から掬い取ろうとする試みの一冊。選出されている作家は、織田作之助から島尾敏雄林芙美子森茉莉清岡卓行、はては村上春樹など様々だが、なかなか面白い。