デレク・ジャーマンによる『The Angelic Conversation』を見る。圧倒的にうつくしい画像に、囁き声の朗読が時折絡む。(シェイクスピアソネットだという。)愛し合う男同士、まるでゴルゴダ行きのキリストのように、木材を背負って歩いてゆく孤独な面持ちの男、波打つ水面、裸体、炎、廃墟の窓辺。分断されたものの再配置としてのモンタージュではなく、暗転や二重焼きの手法で、次々に現れては重なり合うイメージ群。