2004-01-21から1日間の記事一覧

『沈黙博物館』小川洋子著、筑摩書房、2000. 「もの」が喚起する死者に纏わる記憶/忘却(死者が二度死ぬということ)/死者について、また自らの記憶について語るということ/記憶を留める場であり、かつ未来の記憶を創出すべき場としてのミュージアム、などと…

『ヨハネス・イッテン造形芸術への道』

「主観的色彩」という概念、また色彩や輪郭は「差異」によって知覚されるという理論が面白い。フランスの芸術学者ティエリー・ド・デューヴは、ドローネー夫妻らの抽象絵画の背後にあるシュヴルールの色彩理論(「色彩の同時性」)が、ソシュールの言語学・…

『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』

7人の監督によるオムニバス。ヴィクトル・エリセの作品が出色。ビデオ『パリ・テキサス』ヴィム・ベンダースビデオ『鏡』アンドレイ・タルコフスキービデオ『ドン・ファン他短編集』ヤン・シュヴァンクマイエル