ユリイカ ココ・シャネル特集』2021年7月号に、論考「フィルムのなかのシャネル」を寄稿しました。『去年マリエンバートで』を中心に、ジャン・ルノワールゲームの規則』、ルイ・マル『恋人たち』、『ボッカチオ‘70』収録のヴィスコンティ作品などに触れ、シャネルによる衣裳がもつ役割を考察しました。
シャネルはデザイナーとして、女性として神話化された存在になっていますが(Twitterを「ココ・シャネル」で検索しても、彼女の言葉だという「名言」が数多くヒットします)、今回の特集は、このような紋切り型のシャネル像を解体し、複数の新しい視点をもたらす試みになっていると思います。

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