長い眠りの後に、ぼんやりと頭の中に入ってきた言葉を書き留める。詩作というより自動記述。解説を求められても、「向うからやって来た」言葉の列なので、作者の意図というものは無い。
このブログは研究のためのメモとしてやってきたけれど、他に残しておける場所もないので(この種の取るに足らない文章を保存する場合、PCローカルよりブログの方が恒久性がある)、まあたまにはよいだろう。


重く引き延ばされた眠りを眠る
部屋の四隅には薄暮が降り積もっている
長い雨に季節が腐ってゆくのを聴く
葉陰で静かに腐敗する最後の果実のように


どこかで犠牲獣が屠られる
畸形の天使たちはすべての過去を夢みている
空には灰色の石版が打ち付けられて
やがて一条の罅が走る