比喩の宇宙軌道

断章的日記。 灰白色の懶惰を眠る。気に入りの、というよりも分離不安から手放せなくなってしまった獏のぬいぐるみを抱えて眠る。寝室には高い場所に小さな窓が一つあるだけで、昼間もいつも薄暗く、浅瀬のような眠りのなかに浮かぶには都合がよい。もちろん…

思考の腐蝕について―附・アルトー詩集 (1975年)作者: リヴィエール,飯島耕一出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1975メディア: ?この商品を含むブログを見る 悪しき夢想者 ぼくの夢はまず第一に一杯のリキュール酒だ。一種の嘔吐の水だ。そこにぼくは潜りその水…

蛙が殺された、 子供がまるくなつて手をあげた、 みんないつしよに、 かはゆらしい、 血だらけの手をあげた、 月が出た、 丘の上に人が立つてゐる。 帽子の下に顔がある。 (萩原朔太郎「蛙の死」、『月に吠える』1917年) あけがたの黒いミルク 僕らはそれ…

長い眠りの後に、ぼんやりと頭の中に入ってきた言葉を書き留める。詩作というより自動記述。解説を求められても、「向うからやって来た」言葉の列なので、作者の意図というものは無い。 このブログは研究のためのメモとしてやってきたけれど、他に残しておけ…