プログラム:http://www.let.osaka-u.ac.jp/bigaku/zenkokutaikaiprogram.html
全体テーマは「芸術のグローバル化と風土性」だそうだ。「グローバリゼーション」や「風土」という言葉から直ちに連想してしまうような素朴な議論でも、その素朴さを糾弾することで満足する紋切り型の議論でもないものが見い出されると良いと思うのだけれど、果たしてどうだろう。この手の「大会テーマ」はえてして滑る傾向があって、結局大きなテーマに対する答えとしては、想定の範囲内のものしか提示されず、むしろ個々の研究発表のディテールにこそ、学ぶべきものが数多く潜在しているということが、個人的な経験では多いのだけれど。

招待研究発表 Matthew P. McKelway「名刹と武士−新出洛外図屏風の意義」(要旨
研究発表 国立歴史民俗博物館 大久保 純一「商品として見た名所絵」(要旨
討議 「描かれた都市・郊外・名所」(司会:佐藤康宏)
日本近世の都市表象と、それをめぐるコンテクストについて。