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- 作者: 内田隆三
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/11/01
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- 作者: 李孝徳
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- 作者: 大室幹雄
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- 作者: 四方田犬彦
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『「かわいい」論』は、やや散逸的ではあるけれど、視野を広く取っているので「入り口」の一冊としては示唆的だと思う。
個人的にいつか「少女趣味」論をやってみたいと思っている。「ガーリーカルチャー」だとか「乙女文化」だとか、一昔前だと「オリーブ少女」などというのもあったけれど、「私たち女の子」の閉鎖的な世界。この手のテーマはなかなか方法論の確立が難しいのだけれど。ただ現象を整理して記述しただけではつまらないし。なまじっか自分自身がコミットした文化だと、「私」と「私たち」と「彼女たち」の境界が曖昧になってしまいそうなところも怖い。それはともかく、中原淳一(『ひまわり』や『それいゆ』を率いたイラストレーター)にせよ、四谷シモン(人形師)にせよ、金子功や丸山敬太や皆川明(デザイナー)にせよ、スウィートな少女趣味的世界のリーディング・ポジションにいる人材に男性が多いのはなぜなんだろう。(四谷シモンは「少女趣味」とは少し違う気もするけれど、自ら「スウィートさ」を価値と見做している作家ということで。)