山本政志『ロビンソンの庭』1987
植物に侵食されてゆく廃墟ビルと、狂気の病に冒されてゆく主人公が壮絶。うだるような真夏の光景と相俟って、奇妙な生命力とエネルギーに満ちている作品。

ティム・バートンナイトメアー・ビフォア・クリスマス』1993
普通に可愛いキャラクター。エドワード・ゴーリーの絵本や、あるいはエミリー・ザ・ストレンジの雰囲気が好きな人ははまると思う。

V.シュレンドルフ『ブリキの太鼓』1979
ギュンター・グラス原作の浩瀚ピカレスク・ロマンの映画版。地下室や玩具店の映像がなんとも美しい。

W.ヘルツォークノスフェラトゥ』1978
こちらも廃墟の映像が美しい。吸血鬼や、災厄としてのペストといったテーマ、人物造型などはかなり紋切り型。本当はドイツ表現主義映画の代表作といわれる、ムルナウ監督版のノスフェラトゥが観たかったのだが、流石にTUTAYAにはビデオがなかった。

W.ヴェンダース『都市とモードのビデオノート』1989
デザイナー山本耀司を、パリと東京で捉えたドキュメンタリー。カメラワークが秀逸。自らの創作について、そして自分自身について語る耀司の言葉が、心に残る。

P.ボカノウスキー『天使/海辺にて』1982/1992
観るのは二度目。何度観ても美しいイメージの数々。個人的には五本指に入るほどの、好きなフィルム。