テクストの中の都市

都会――閉ざされた無限。けっして迷うことのない迷路。すべての区画に、そっくり同じ番地がふられた、君だけの地図。
だから君は、道を見失っても、迷うことは出来ないのだ。
安部公房「燃えつきた地図」、『安部公房全作品』第8巻、新潮社、1972年、6ページ。)