明治期日本のオリエンタロ・オクシデンタリズム

内村鑑三の「地理學考」(1894=明治27年刊、1897年「地人論」に改題)を入手。岩波書店から出ている『内村鑑三全集』の第2巻収録のもの。
まだ全部には目を通していないが、日本の国土とギリシアの国土の形態的類似を説いた上で(列島と半島では、相当に違うと思うのだが)、京都(なぜか東京ではない)をアテネになぞらえたりと、こじつけで滅茶苦茶なところが面白い。
内村鑑三と言うと、正直キリスト教学者という知識しかなかったのだが、農学士および米国理学士の学位を持っていることが判明した。どうでもいいことであるが。(補足:はてなキーワードによると、内村は札幌農学校在学中にキリスト教に出会ったとある。そうだったのか。)