「イメージ論の再構築」プログラム 報告

こちらのエントリでもご紹介したUTCP中期教育プログラム「イメージ論の再構築」の集中連続イベントのうち、セゴレーヌ・ル・メン教授(西パリ大学)によるセミナー(9日開催)とレクチャー(12日開催)の報告が、公式ブログにアップロードされました。
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/11/report-utcp-seminar-segolene-l/

特に12日のレクチャーで取り上げられたノディエ+テロール+カイユーの『古きフランスへのピトレスクでロマンティックな旅』(1820-1878)は、「紙上に表現された建築・都市表象」、「空間体験の代理物」、「風景や土地という概念が孕む政治性」そして「擬制的な空間、視覚的な対象物としての書物」という、私が取り組んでいるテーマとも関連するもの。彼女が提起する「livre-monument」、「livre-objet」という概念、「ページと石版、書物と石造建築」との間に導入されるアナロジー、さらには緻密な論証が理論的考察に説得力をもたらす様など、個人的にも学ぶところの大きなレクチャーだった。

続報:2週間の間に5回に渡って開催された連続イベント、ブログ報告が出揃いました。ご来場頂いた方も、生憎ご臨席できなかった方も、当日の空気を追体験して頂ければと思います。
15日シンポジウム「絵画の生成論」
アンリ・ゼルネール氏レクチャー「ジャン・フーケ」+セミナー「ベンヤミン再読」
三浦篤氏による総括