Nouveaux sur la rue !

良くも悪くも、フランスという国は、日本では画一的なイメージで捉えられやすい。しかも、私のようなもはや若者でなくなりつつある世代から見ても、この手の「フランス」イメージは、正直ダサいと思えることもしばしば。そんなステレオ・タイプを崩すようなものを見つけ出す試み。
☆Edgar Varèse:「前衛音楽」というジャンルの、文字通りアヴァンギャルドだった人物。
ヴァレーズに関するWikipedia

☆Rockets (Rocketz):70年代前半から活動している、「Space Rock」を標榜したフランスのグループ。主にイタリアで活動していたそうだ。宇宙戦隊ものを連想させるコスチュームは、Daft Punkの源流だろうか?Kraftwerkをそっくり剽窃したような作品もあり、今日から見ると「笑ってしまう」部分も多いが、そういうものとして楽しむには面白いグループだと思う。
ファンが運営している非公式サイト(英語)
どう聴いてもRadioactivityのパクリな曲、そのタイトルもRadio Station
84年にはヴォーカルとしてサル・ソロが加入しているけれど、彼の独特の歌唱法がRocketsの持ち味である(ベタな)近未来性・機械性を、完膚無きまでにぶち壊している()。不幸な結婚の一例だろう。(オンライン上で小耳に挟んだ話だと、ソロがRocketsに加入したのは、ボーイ・ジョージの影響であるらしい。この三者にどんな繋がりが?)
なんだかんだで、今日ではもはや「古典」と化した「前衛」や「洋楽」を持ち出してきてしまうところが、私もolder generationとなってしまった証左だろうか。最近の若者は、「洋楽」というジャンル概念自体を持っていないらしいから。