strange eyesその3

鏡面コンタクトレンズを装着し自画像写真を撮っているアーティストがいる、という情報を、先輩から頂く。Giuseppe Penoneによる《Renverser les yeux》。
  
http://mittlivsomkund.blogspot.com/2005/11/renverser-les-yeux.html
鏡面としての眼というテーマは、むしろ伝統的なものだけれど、自分の身体を少しだけ偽装ないし拡張させることで、それを実演してしまうところが面白い。プラトンが『アルキビアデス』で書いているような、人見(=見る者の姿が映し出される鏡面)としての瞳というよりも、むしろモンスター的な風貌に近づいているように思われる。
    
左から、ルドゥー《ブザンソンの劇場への一瞥》1804年、エッシャー《眼》1946年、マグリット《偽りの鏡》1928年。