Le silence d'ange


Michael Gaumnitz制作のドキュメンタリー、『Paul Klee : le silence d'ange』を観た。クレーの生涯を追う形で、作風の変遷や社会的背景と作品との連関が辿られている。クレーと言えば「色彩と構成の画家」という理解が一般的なのだろうが、初期の「ドイツの伝統を踏まえた」デッサン画の、ところどころ捻くれたり腫れ上がったりした人体や、原始的でどこか病的な造形のマリオネット(幼い息子のために作ったというが、シュヴァンクマイエルのフィルムに出てきそうな、えぐみの強い不気味さがある)たちに、むしろ強く惹かれてしまう。

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Zentrum Paul Klee