THEハプスブルク展(国立新美術館
http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/habsburg.html
ハプスブルク家の人々の肖像、彼らが蒐集したヨーロッパの名画の数々、それから国交締結時に明治天皇からオーストリアハンガリー二重帝国に送られた日本の美術・工芸品が展示されている。肖像画のセクションでは、時代によって王権の表現手法に明らかな差異があるが、よく見ると国王たちは一様に「金羊毛騎士団」の勲章を着けている。変化と同一性のコントラストが面白い。加速的な遠近法を用いた建築表現として知られる――たしかバルトルシャイティスアベラシオン』の口絵にもなっていたはず――ハンス・フレーデマン・デ・フリースの作品が、2点ほど来ていた。