Fauves hongrois:la leçon de Matisse(ハンガリーのフォーヴィズム:マティスの教え)展(Musée des Beaux-arts de Dijon)


展示数はさほど多くはなかったけれど、強度と緊張感のある作品ばかりが集まっている。日本にいると、「西洋」の美術はそれなりに目にする機会があっても、ハンガリーという国は全くの他者で、だから今回の企画はとても新鮮に映った。有名どころでは、ブラマンクやラウル・デュフィの作品が。ひとまず心に留まった事柄を箇条書き。
「間隙」としての輪郭線
絵の具(物質)の存在感
色彩の深さ
パリもブダペストも、まるで同一の都市のように描かれている
マティスセザンヌゴッホ、ゴーガンらとの画風の酷似(フランス革新派の国際的影響力)
所蔵先として目についたのが、ポンピドーセンターやトロワ近代美術館。ここにも、「フランスのハンガリー人」という側面が垣間見られる。